◆「Try(試す)」と「Practice(練習)」の違い /0067


Facebookページ【多くの音楽家が知らないでいる、演奏に役立つこと。】

に2018年4月26日に投稿した記事です。

「Try(試す)」と「Practice(練習)」の違い


「Try(試す)」と「Practice(練習)」の違い

オーストラリアから、アレクサンダー・テクニーク教師のグレッグ・ホールダウェイ先生が2年ぶりに来日中です。

いやー紳士で格好いい!
帰り際にウインクとかされて、思わずクラっと惚れちゃうところでした。いや、もう落ちてるのかも?
まだ数回レッスンがあるのでヤバいと思います。

っていうのは置いておいて(笑)

グレッグは以前ダンサーだったという経歴がありますが、脳神経のことなど超絶詳しい、動きがしなやかな頭脳派アレクサンダー・テクニーク教師です。

2年前にティーチング(教師として教えることを、先生に見てもらう)レッスンを見てすごく勉強になり、自分もアレクサンダー・テクニークを教えることができる段階になったら、ティーチングをみてもらいたいとずっと思っていたのですが、念願がようやく昨日叶いました。


 

アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、生徒さんに手で触れるときがあります。

どうやって触れるのか?
何を考えて触れるのか?

こんな風にやるんだよって、グレッグが生徒さんに触れて説明してから、

「Your turn.(はい、次は君の番ね。)」

簡単にやってみな、って言って、簡単でしょ?って言う。

自分と相手(生徒さん)の関係性って、以前投稿したキャシーは「お招きする」とか「招待する」と表現してたり、一般的にはラポール(信頼)と言う言葉もそれに近かったり、先生ごとに色々な言葉で言い表すけれど、『グレッグ語』ではどうやって言うのかを学ぶ。

グレッグの言葉を自分が借りながら、新しい考えを持ち、生徒さんに触れました。


 

次に。

グレッグが私の頭に手を触れて、こうだよって体験もさせられ、じゃあ、こんどは「僕にやってみて」って。

?!

最終的にグレッグに触れることに!

大先生に!
アレクサンダー・テクニークの!
スーパーティーチャーに!
何年もアレクサンダー・テクニークを教えている人に!
超敏感な繊細な動きと変化が分かっちゃう人に!

腹をくくりながら、そういえば去年も、合宿でジェレミーにレッスンしたっけとか思い出したり。

そうして、グレッグに触れながら、グレッグからレッスンを受けていました。
(投稿したのはその時の写真。)


 

そんなグレッグのレッスン。

おととい初レッスンを受け、まだ数日なのに、私の調子の悪かった左手の動きが変わってきました。

部分に出ている動きは、全体の結果だということが本当に本当にそうなんだと実体験をもって、理解し始めているのと、

何度も何度も、新しいグレッグのアイディアを、自分で練習しているから。


 

「Try」じゃなくて、「Practice」だとグレッグは言っていました。

「Try」に含まれる「試してみる」という言葉には、意識的ではなく何度も回数重ねていくニュアンスがあり、そうではなく、やって欲しいのは「Practice」の方だと。

意図的に意識的に、自分が自分で自分の動きを変える「練習」です。

そうすると、音が変わり、調子の悪い左手の薬指と小指の動きが変わる。

調子が悪くて、ずっと心の底で怖いと思っていたけど、本気で希望がある

そして楽しい

明日またグレッグに会ってレッスンを受けてきます!

 


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に2018年4月26日に投稿した記事です。


クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師
宮前和美

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