◆「舞台で緊張する」っていう状態に、別の名前をつけよう。 /0060

Facebookページ【多くの音楽家が知らないでいる、演奏に役立つこと。】

に2018年3月25日に投稿した記事です。

「舞台で緊張する」っていう状態に、別の名前をつけよう。


 

「舞台で緊張する」という状態に名前をつける。

 

自分が決めてしまった「緊張」っていう状態に別の名前をつけよう。

 

「緊張」という言葉にもう染み付いてしまった、

悪いこと、

嫌なこと、

怖いこと、

無くしたいこと、

固くなること、

恐れること。

 

そんな風に、その言葉を言っただけで、ネガティブなモードと一体化しているけれど、別の側面からみると、本当はパフォーマンスに必要なこと

 

日常ではない場所で、自分の能力のギリギリラインでやるべきことをやるために、アドレナリンが出てくる、普段と異なる自分の在り方は、パフォーマンスのために必要不可欠です。

 

それを、「緊張」と言ってしまうことで、一気にネガティブになる。

 


 

だから、「緊張」って言葉には、頭から退出してもらうために、この状態のことを指し示す名前を自分で別につけちゃおう。

 

そういうモードになったら、

 

あ!これは、「シデーレ(sidere)」だ、

 

と言い直す。

 


 

この言葉は、女優でアレクサンダー・テクニーク教師のキャシーが作った造語ですが、

desire(願望)という語源になっている、星から来たというラテン語の意味もあるようです。

 

「素敵な言葉でしょ。」

 

だから、なおさら、緊張していると言ってしまうんじゃなくて、素敵な状態なんだな、とも発想できるように。

 

と言っていました。

 


 

舞台に立つとき、舞台裏でよく耳にしますよね。

 

「あー!緊張してきた!」

 

いいんです。

 

いや、これは緊張ではなくて、シデーレですから!

 

この感じは、舞台に立つために必要なシデーレだから!

 

カモン!シデーレ!

 


 

っていう風に。(笑)

 

緊張→あっち行け、って思ってしまうのとは違う対処ができる。

 

捉え方を間違っている状態や感情に、別の名前をつけるのが役立つなら、厄介なネガティブモードだって、違う名前をつけたらいいんじゃないかな。

 

「悲しい」

「嫉妬」

「気がかり」

「落ち込み」とか、

 

取り止めがないものや、

追い払ってもまたやってくるような居心地の悪い気持ちも、

ゴーーーっと燃えて鎮火できない乱暴な感情も、

ネチネチ重く自分を痛めつける感情も。

 

特にネガティブな自分の気持ちと向き合うときに、これから自分なりの造語を作ってしまうのは、定義を変えるのにとっても役立ちそう

 


 

そうだ、ならば「悲しい」のは、例えばボブにしてみようかな。

 

あ、ボブが近づいて来た。

 

でも今日はボブと一緒にいたくないので、ちょっとコーヒー奢るから、喫茶店で休んでくれる?

 

それか、ボブは桜でも見にお散歩行ってくれますか?

 

とか?

 

違う名前をつけて擬人化してみると、私にとってはなんだか上手くいきそうかも!(笑)

 

別の造語や名前を作ると、上手くあしらえるし、心の健康が保てそう♪

 


 

【舞台に立つことで感じる「恐れ」を新しいパフォーマンスから取り除く試み。】

 

というキャシーの今年のアイディアから、徒然なるままに投稿します。

 


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に2018年3月25日に投稿した記事です。


クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師

宮前和美

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