Facebookページ【多くの音楽家が知らないでいる、演奏に役立つこと。】
に2018年3月25日に投稿した記事です。
「舞台で緊張する」っていう状態に、別の名前をつけよう。
「舞台で緊張する」という状態に名前をつける。
自分が決めてしまった「緊張」っていう状態に別の名前をつけよう。
「緊張」という言葉にもう染み付いてしまった、
悪いこと、
嫌なこと、
怖いこと、
無くしたいこと、
固くなること、
恐れること。
そんな風に、その言葉を言っただけで、ネガティブなモードと一体化しているけれど、別の側面からみると、本当はパフォーマンスに必要なこと。
日常ではない場所で、自分の能力のギリギリラインでやるべきことをやるために、アドレナリンが出てくる、普段と異なる自分の在り方は、パフォーマンスのために必要不可欠です。
それを、「緊張」と言ってしまうことで、一気にネガティブになる。
だから、「緊張」って言葉には、頭から退出してもらうために、この状態のことを指し示す名前を自分で別につけちゃおう。
そういうモードになったら、
あ!これは、「シデーレ(sidere)」だ、
と言い直す。
この言葉は、女優でアレクサンダー・テクニーク教師のキャシーが作った造語ですが、
desire(願望)という語源になっている、星から来たというラテン語の意味もあるようです。
「素敵な言葉でしょ。」
だから、なおさら、緊張していると言ってしまうんじゃなくて、素敵な状態なんだな、とも発想できるように。
と言っていました。
舞台に立つとき、舞台裏でよく耳にしますよね。
「あー!緊張してきた!」
いいんです。
いや、これは緊張ではなくて、シデーレですから!
この感じは、舞台に立つために必要なシデーレだから!
カモン!シデーレ!
っていう風に。(笑)
緊張→あっち行け、って思ってしまうのとは違う対処ができる。
捉え方を間違っている状態や感情に、別の名前をつけるのが役立つなら、厄介なネガティブモードだって、違う名前をつけたらいいんじゃないかな。
「悲しい」
「嫉妬」
「気がかり」
「落ち込み」とか、
取り止めがないものや、
追い払ってもまたやってくるような居心地の悪い気持ちも、
ゴーーーっと燃えて鎮火できない乱暴な感情も、
ネチネチ重く自分を痛めつける感情も。
特にネガティブな自分の気持ちと向き合うときに、これから自分なりの造語を作ってしまうのは、定義を変えるのにとっても役立ちそう。
そうだ、ならば「悲しい」のは、例えばボブにしてみようかな。
あ、ボブが近づいて来た。
でも今日はボブと一緒にいたくないので、ちょっとコーヒー奢るから、喫茶店で休んでくれる?
それか、ボブは桜でも見にお散歩行ってくれますか?
とか?
違う名前をつけて擬人化してみると、私にとってはなんだか上手くいきそうかも!(笑)
別の造語や名前を作ると、上手くあしらえるし、心の健康が保てそう♪
【舞台に立つことで感じる「恐れ」を新しいパフォーマンスから取り除く試み。】
というキャシーの今年のアイディアから、徒然なるままに投稿します。
Facebookページ【多くの音楽家が知らないでいる、演奏に役立つこと。】
に2018年3月25日に投稿した記事です。
クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師
宮前和美
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