◆楽器の扱いにこだわる。【歯磨き編】

部活指導に行ったり、あまり講師が出入りしない学校が一年に一度参加するような講習会の講師として教えに行ったりすると、ときどき表面が茶色とか黒くなっている中高生のリードを見ることがある。私はリードがそんな風になったことはないので、長年の汚れもしくは不衛生ゆえの可能性が大。本当に本当に全く歯磨きせず吹いた場合、リードがどうなっていくかのきちんとした行く末を知らないのだけれど、汚れた真っ黒なリードからいい音がでるはずがない。
クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師宮前和美

今日は高校生の部活の指導で都内へ。
コンクール時期って、太陽ギラギラ、暑い、汗、音程高い、青春っ!って感じだけど、今年は梅雨のせいでクーラーいらずの涼しく快適な教室でシトシト雨の中の、部活指導。
予定入れたときはこんな7月を過ごすことになるとは予想外だったな。
さて、お昼休憩でご飯。
あれっ?!もう楽器吹いてるの?
休み時間だから、ご飯を食べて好きなことをしてていいんだけど、私が謎に思ったのは、食べ終わってすぐ楽器吹いてない?ってこと。
口ゆすいだ?歯磨いた?!という疑問が。
羨ましいのはピアノや弦楽器。
ちょっと小腹が空いたと何かつまみながらも練習できるし、合わせをしてても喋りながら楽器が弾ける。
フルートの人、金管楽器も、ちょっとしたお菓子など口にしても、楽器をすぐ吹ける(プレーヤーをしばしば見ることがある)。
音の振動には唇が重要だから、食べた直後の口の中の状態はそれらの楽器の演奏に悪影響が出ることはないのだと想像する。
もちろん長い目で見ると楽器に汚れがつくこともあるだろうし、虫歯や衛生の観点からすれば、歯磨きをした方がいいとは思うけれど。
だけど、リード楽器についてはそうはいかない。
リードの繊維は細く、水分をどんどん吸っていく。
リードには元々植物としてセルロースというブドウ糖が含まれているが、水分に溶け出していく性質があるので、水を吸ったリードからはセルロースが失われ響きを変えてしまう。
溶け出していない方が振動がしやすいし、溶け出す速度が遅い方がリードの変化は少なくなる。
唾液にはカルシウム成分が含まれており、維管束をカルシウム成分が塞ぎ、ブドウ糖を逃さない役割をすると聞いたことがある。
難しい話になってきたが、何が言いたいかというと、歯磨きをしなければリードの繊維にその汚れがつき、唾液以外の成分も繊維に吸われてしまうことがあると思う。
ブドウ糖とカルシウム成分の他に色々な成分が入ってきて、リードのよくある慣れた変化のパターンと違った振動や響きへの影響があるのではないかと予想されるので、悪影響でありそうなことは避けたいと思っている。
(これはあくまで私見。)
それにマウスピースの内部にも汚れがつく。
リードもマウスピースも繰り返し使うものなので、汚れが付着したままなのがそもそも不衛生
過去思い起こすと、高校生の部活では歯磨きしていた記憶があるけれど、中学生のころは口をゆすぐぐらいしかしていなかった。
先輩に毎回マウスピースとリードを洗えと言われていたので、衛生面は保たれていたと思うけど、思春期の微妙な人間関係のバランスのころ、歯磨きがもし大切と知っていても、周りが歯磨きしてないのに、人がやらないことを自分だけするってできなかっただろうなと想像する。
中学生ってほんと微妙な時期。
そんな話は一旦置いておいて、部活指導に行ったり、あまり講師が出入りしない学校が一年に一度参加するような講習会の講師として教えに行ったりすると、ときどき表面が茶色とか黒くなっている中高生のリードを見ることがある。
私はリードがそんな風になったことはないので、長年の汚れもしくは不衛生ゆえの可能性が大。
本当に本当に全く歯磨きせず吹いた場合、リードがどうなっていくかのきちんとした行く末を知らないのだけれど、汚れた真っ黒なリードからいい音が出るはずがない
そんなことを書いていたら、数年前にシェアされていた、クラリネットの掃除に関してのガクブルな恐ろしい話を思い出したので、ネットで調べたみた。それがこちら。
っていう海外の本当にあったこわい話。
30年間楽器を一度も掃除しなければ、本来腐敗土から出るような病原菌が見つかるようになる。
まあ、そこまでは行き過ぎにしても、歯磨きせずに吹いているリードやマウスピースは、少なからず雑菌を繁殖させる要因になる。
この話を探すためにネットを見ていたら、簡単にこわーい話がたくさんみつかった!
歯磨きせず楽器を吹いたら途中で全然音が出なくなり、調べてみたら食べ残しの歯に詰まっていたナッツの粒とか、はたまたイチゴの種が、リードとマウスピースに挟まっていたからだったという話題などなど。
ひぃぃぃ。うげーー。信じられん!
だから歯を磨いた方がいいって!
いや、本来そんなレベルの話で歯磨きをおススメしているわけじゃないんだけど、そういう現実があるなら、歯磨きはしてください。
状況次第で難しい場合は、せめて口をゆすぐくらいは絶対!
日常的にポーチなどを持ち歩かない男性は、楽器ケースの中に歯磨きセット常備することをおススメします。
こんな現実があるだなんて、ああ、びっくり。
そして、男性の歯磨きしない問題だけでなく、追記しておきたいのが、女性で時にグロスをしたまま楽器を吹いていることについて。
リードがピンクに染まってる!わ!カワイイ♪なはずがない。
グロスやリップは油分。
そのままべったりリードに油がついている状態ってリードにとってよくない。
楽器を吹く前はお化粧直しとして、逆にグロス落としをしてくださいね
いつものパターンで書いてるとあれもこれもと止まらなくなってきたけど、リードって、マウスピースって、洗ってもいいんですか?と驚いて聞く人もいる。
私は日常的には洗わないけれど、汚れが気になれば水にさらしても全然問題はない。
お湯はNG。
リードは短時間で指で優しく丁寧に。
マウスピースはコルクの部分に水がかからないようにしながらね。
(洗ったあとマウスピースにスワブは通さず、自然乾燥が基本。これは道具にこだわる【マウスピース編】を参照のこと。)
最後にこの文章を載せるか迷ったけど、書いちゃう。
今だったらもしかしたらセクハラ発言になっておかしくない、ある先生の過去のギリギリな物言いについて。
可愛い女の子とレッスンして、リードケースを見たらガラス面に真っ白の汚れがついていたり、マウスピースの先端や中にも汚れがたまっていたりすることがあり、いくら可愛い子でもそんなリードケースなどを見ると幻滅する。
人に可愛く見られることはとても気にしているのに、そういうところが汚くても全然気にならないのは、きっと外面だけ気にして、部屋が汚かったり中身は可愛くないのだろう、というような話。
ギリギリアウト?!
言い方とか教育者としてとか立場とか何だか色々ちょっとどうかと思う部分は無きにしも非ずだけれど(歯切れ悪い私)、それでも今回その話題を出したのは一部共感したから。
音に対してこだわったり、道具を大切に思ったりしているならそんな扱いするはずない、ということが話の前後を通してその奥に感じられたこと。
リードケースのガラス面ね。
結構ノーマークな人いるんじゃないかな。
掃除しましょう!
歯磨きしましょう!
クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師 宮前和美
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