◆「望みがイエスプランになるまで見届ける。」 /0059

Facebookページ【多くの音楽家が知らないでいる、演奏に役立つこと。】

に2018年3月24日に投稿した記事です。

「望みがイエスプランになるまで見届ける。」


【「望みがイエスプランになるまで見届ける。」】

 

って、女優でアレクサンダー・テクニーク教師のキャシーが昨日言っていました!!

教師として、スゲースゲースゲーっ!って感じです。

なにがなんだか分からないって人がいると思いますが、この感動をどうにか分かち合えるように、文章を書いてみます。


 

まずイエスプランって何なんだってところですが、(参照記事:◆どうやってアレクサンダー・テクニークで、あがり症を乗り越える?

例えば「テンポを正確に吹く」という目的があったときに、

「遅れないように!」

と言うのか、

「パーカッションを聞く!」

って言うの、何が違うでしょう?どちらが目的に近づけるのでしょう?という考えです。


 

一方はなにかを止めようとさせる否定形が入っている、NOプラン。

もう一方は何をするのかという具体的な行動の、YESプラン。

脳は、否定形が理解できないと言われています。

否定形を一旦肯定形にしてから、それを止めようとするという複雑なプロセスになるからです。

なので、楽器を吹くとき、YESで行こうよ!っていうのが、私の学んだアレクサンダー・テクニーク。


 

さてさて、キャシーはそこで、【望みがイエスプランになるまで見届ける。】と言いました。

英語なので、「望みがYESプランになるまで」という言い回しをする表現が、

遠回りというか、美しすぎるというか、現実離れというか、格言ちっくというか、なんだかいまこうやって文字にするとスッと入ってきにくく感じますが、

きっとあの場にいなかった方や、全くキャシーを知らずにいま読んでいただいている方にとっては最初っから、きっとそう感じてらっしゃいますね。(笑)

私が文字にするとそう思うってことは、もっと伝わりにくいってことなので、あのときのニュアンスが逃げる前に、早く文章にした方がいいので、ちょっと熱冷めないうちに文章にすることを急ごうという気がしてます。

そうやって書きながら、でも一方で、文章の方が言葉で言うより伝わることもあるし、感動的になることもあるし、とも感じているので、人に伝える媒体って本当に奥深いですね。

あ!脱線しかけたので、戻ります。(笑)


 

【望みがYESプランになるまで】について。

「こう演奏したい。」って生徒さんは生徒さんなりに、望みに向かって「やれることを最大限やっている」ということを元にします。

でも、もしかしたら
・「やっちゃダメ!」のNOプランを使っている可能性もあるし、
・「なんだかよくわからない」とプランがない場合もあるし、
・「一応こうしようとしているつもり」という明確なYESプランでない場合もあります。

なので、アレクサンダー・テクニークのレッスンで先生は、色々試しながら、確実にYESプランに展開します。

生徒さん自身が、そのやり方を実行すると、望みに沿ってしまうってことにする。

ここが私がアレクサンダー・テクニークの先生の醍醐味で、好きなところの一つです。


 

あれー?なんで?できちゃった!不思議!簡単!

みたいな状況になって、生徒さんからよくそういう言葉を聞けるタイミングでもあります。(笑)

今まで考えたことなかったことや、知らなかったことを知れ、凄く充実して、得るものが多く、生徒さんが実現したいと思っていた演奏が、できるようになっている。

ここで一旦レッスンが終わっても、生徒さんは満足している可能性が大きいのですが、でも、そのYESプランがこの場限りでなく、自分でも、再度使って演奏できるかどうか


 

指導する方が、そう確信できてから、レッスンを終えるかどうか決める

そこまで見届ける。

そこまでの覚悟を持っている、と宣言していたのが、キャシーでした。

【望みがイエスプランになるまで見届ける。】

その信念通りに、何度もそんなレッスンを展開するのを昨日は見せつけられました。

有言実行の姿と、教師の深い言葉が、私にはズドンと心に響いています。

その余韻の中で、この文章を投稿します。


Facebookページ【多くの音楽家が知らないでいる、演奏に役立つこと。】

に2018年3月24日に投稿した記事です。


クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師
宮前和美

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