毎日練習できないときにどうするか?吹奏楽部の大学生とのレッスンの様子です。
クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師 宮前和美
毎日練習できないときにどうするか?
大学生にレッスンしていて、一緒にウォーミングアップしていました。
丁寧に、呼吸にまつわる動きについて取り上げつつ、ロングトーンやスケール。
そこで、その子が、
「最近、身体の動きを考えるのが、演奏にとても役立つって、改めて気づいたんです!」
と、熱く語り始めました。
「ピアノのレッスンだとすぐ曲のレッスンをしていたけれど、クラリネットのレッスンで、こういう身体の使い方を考える時間があるレッスンを受けていたら、先日参加した合宿で気づいたんです。」
普段は毎日楽器が吹けないけれど、合宿に参加して毎日吹いていると、なんだか調子が出なかったり、なんだかのらない吹き始めがあったり、同じリードなのに、吹きにくいと感じるときと感じないときがあったりするのって、一体なんだろうって。
それで、レッスンで今まで教えてもらった、呼吸のこととか、肩甲骨の動きのこととか、ちょっと思い出してやってみたら、全然違ったんです。
身体のことを考えると、楽器を吹く準備が整うんですね。
それをやることによって、楽器を吹くスイッチを入れた感じだったんです。
何度もやっている演奏の身体の使い方は、毎日吹いて入れば、比較的簡単にスイッチが入るけれど、
毎日吹かないという条件においては、楽器に役立つ身体の使い方をオーダーすることを忘れているし、曖昧で薄れているもする。
だからもう一回、何が、「学習して、習得したプラン」だったのか思い出すということが、楽器を吹く準備に含まれる必要がある。
それに気づいたと教えてくれました。
【楽器を吹くスイッチが入ったようだった】。
あなたにとっての【楽器演奏のスイッチ】ってなんでしょう。
当たり前と思ってスルーしている普段の中に、
●何か条件が整っていないと、その後の結果が違っていること。
●条件が整うと、そのあとスムーズに進むこと。
がありませんか?
そのスイッチに気づけたら、目からウロコの、色々変化が起こせる引き金になります。
Facebookページ【多くの音楽家が知らないでいる、演奏に役立つこと。】
に2018年3月28日に投稿した記事です。
クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師
宮前和美
Leave a Reply