◆クセとか、習慣とか言うけれど、毎回同じことなんてやってないのに、一つの言葉にしてまとめてしまうの? /0064

Facebookページ【多くの音楽家が知らないでいる、演奏に役立つこと。】

に2018年4月3日に投稿した記事です。

クセとか、習慣とか言うけれど、毎回同じことなんてやってないのに、一つの言葉にしてまとめてしまうの?


リハーサルして練習してきたプラン(Studied Rehearsed Plans)

文字に起こそうと思っていたことも、時間が経つと勢いがなくなります。

文章にも、言葉にも、自分の中に旬があって、そこを捕まえないと面白くない。

ということで、女優であるアレクサンダー・テクニーク教師のキャシーのレッスンが旬なうちに、文章にしていこうと思います。


 

●本番は練習通りに。

●練習したことが全部発揮できるように。

●毎回どんな状況でも同じように演奏できるように。

 

そうやって音楽家が練習を積み重ね、本番に臨むことは「あるある」なことですよね?

これもキャシーに言わせると、別の角度から違うように光が当たります。


 

クセとか、習慣とか言うけれど、毎回同じことなんてやってないのに、一つの言葉にしてまとめてしまうの?と。

 

「同じことをしようとしても、絶対に同じことなんてできやしない。」

 

という考えをもとに物事や出来事を見てみると、本番もリハーサルでも練習通りに演奏しようという考えは、不可能を可能にしようとしているように、違って見えてきます。

リハーサルして練習してきたことのプラン(写真:Studied Rehearsed Plans)は絶対にある。

でも、昨日と比べても、30分前とだって比べても、同じようにはそのプランは出て来ない。


 

だから、リハーサルという言葉に定義させたいのは、「継続する探求と成長」。

リハーサルでも、継続して新しい考えを思いついて、成長し続ける最中ということ。

そしてアレクサンダー・テクニークがそこで役立つのは、「未来に向けて継続する動きに協力する。」こと

と言うキャシー。


 

また英語の言葉が、翻訳されて日本語になったときに、理解に直結しにくくなり、変に格好良すぎる状態を生み出してますね。

この現象に名前をつけたいくらいですが(笑)

 

【来たる本番に向けて、いつだって新しいことをしようとしていて、その質を高めるために、アレクサンダー・テクニークを使い、動きに協力し、探求し、成長していく。】

 

いつだって、新しい動きになる。

アレクサンダー・テクニークは、動きの質を高めるのに役立ちます。

 

絶対やるたび練習通りなんかじゃないし、練習通りなんて起こらないのに、そうしようとすると固まります。

直前のリハーサルだって、改めて定義して臨んでみる。

いつでも「継続された探求と成長」の真っ只中である。

 


Facebookページ【多くの音楽家が知らないでいる、演奏に役立つこと。】

に2018年4月3日に投稿した記事です。


クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師
宮前和美

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.