◆出す音をブレさせるような、道具の見方や価値観を採用していないだろうか。

音を良くしたいという価値観と、道具を選ぶ時の価値観が一致しないことは大人の世界で結構多いように思う。思い入れとか、刷り込みとか、先入観とか、ブランド志向で道具を選ぶ。属する場所が狭いか、逆にネットなどの情報が多いか、自分の歴史にこだわりが強いほど、ノーマルな見方をするって難しいものなのかもしれないと書きながら思った。
クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師 宮前和美

九州地方で降り続く豪雨という報道の実感を伴ってきたのは、昨日の朝の雨に実際に降られてから。こんな雨が何日も続いたら本気で危ない!九州地域のみなさんお気をつけください。
長靴を履いてトレンチコートを来て、バックと楽器ケースに被せるカバーを持参して家を出る。大雨の中の移動を想定して準備万端だったが午後になると雨は止み、大げさな格好はどうしようもなくそのまま都内の中学校に向かう。少子化だからか、その学区の教育費が潤っているのかわからないけれど、公立の吹奏楽部としてはかなり恵まれていて、全員に学校の楽器を貸与でき、折りたたまない軽いしっかりしたマンハセットの譜面台と、チューナーメトロノームも個人持ちとして支給され、クラリネット的にありえないと思ってしまうが、リードも必要なときに部活で支給される。部費は払っているけれど、今までリード代とか小物代も別には出したことがないと。羨ましい!
そしてこれは完全に部員数が少ないからではあるけれど、学校に楽器が余っていて、前回楽器を点検したら、調整や修理をすれば全く問題なく使えるYAMAHAのカスタムSEが数本と、なんとSE Vmasterが眠っていた!さらにその眠っているケースの中に5RVLが入っているのに、生徒はなぜか新品の450と備品のマウスピース4Cを使っていたりする(2〜30万円はランクが下の機種)。
オイっ!とツッコミたくなる。というか、全力で説得した。今使っている楽器は新しくて綺麗だから、使っていたくなるのは分かるけれど、でも眠っている楽器の方が格段にいい音がする!!!と。そもそも中学生はまだ楽器に対しての価値観ができ上がっていないから、顧問の先生や先輩に言われるがままそんなことをやらかすのかもしれないけれど。
音を良くしたいという価値観と、道具を選ぶ時の価値観が一致しないことは大人の世界で結構多いように思う。思い入れとか、刷り込みとか、先入観とか、ブランド志向で道具を選ぶ。属する場所が狭いか、逆にネットなどの情報が多いか、自分の歴史にこだわりが強いほど、ノーマルな見方をするって難しいものなのかもしれないと書きながら思った。
私自身もどうなんだろう。自分の出す音をブレさせるような、道具の見方や価値観を採用していないだろうか。新しいものを試すときに、自分の楽器の状態を基準にして、穿ったスタンスで見ようとしていないか。もしくは有名なプレーヤーが使っているとか、前評判がいいものを、試す前から肯定的なスタンスで捉えようとしていないか。偏見がないと主張する人は、偏見がないという偏見があると、Twitterか何かで見た。興味と探求と出したい音に近づくことを条件にしているのか、胸に手を当て考えてみる。
クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師 宮前和美
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