◆【5】、アウターマッスルが、でしゃばることがある。 /0016

『「こうやって動くはず」と想像するだけでも、筋肉へは、電気信号が送られている。』ということは、想像するだけで、アンブシュアに変化を起こすことができるらしいです。部分にとらわれ始めたときに、迷路に迷い込まないヒントになると思います。


クラリネット宮前和美


 

「アンブシュアで悩んだときに、知っておきたい9つのこと。」

 

5、【アウターマッスルが、でしゃばることがある。】

 

解剖学の本を見ると、筋肉一つ一つに名前があり、その働きが単独で解説されています。

その一つの筋肉だけ独立しているように見えます。

私は呼吸に関して言うと、「腹筋に力を入れたり、横隔膜を下に下げたり、骨盤底筋をより使ったり」、アンブシュアで言うと、「横に引くとか、顎を引くとか、口角を上げるとか、」ある特定の場所を、より機能させたり、特別に鍛えたりできるような気がしていました。

ですが、実際は、ただ便宜上分類や名前がつけられているだけで、体の中の筋肉は、何層にもなって筋膜や靭帯で繋がり、影響し合っています。

ですので、そういった意味でも、部分だけ働かせたり、そこだけ感じたりすることは不可能なのです。

 

特に、一つ前のブログで取り上げた不随意筋や筋感覚がない筋肉(特にインナーマッスル)も同じ落とし穴に落ちやすいのですが、無理矢理そこだけ動かそうとすると、その結果、他の筋肉(アウターマッスル)がさもそうしているような働きを手伝ってきてしまい、元々働くべき筋肉でない場所が使われてしまうというカラクリが、体にはあります!

本当だったら感じられない筋肉なのに、感じようとすると、本来働いて欲しいところではなく、感覚を返してしまうアウターマッスルが働きやすい。

 

筋肉の動きは(反射以外)二通りありますが、二つのうち一つを上手く使うとそれが防げます。

脳から電気信号を送って、神経を通って筋肉の収縮が起こるもの。(「自分が手を上げる」と思って、実際手を上げるという状態。)

脳からではなく、神経と筋紡錘の間で電気信号が交わされ、筋肉の収縮が起こるもの。(「手はこういう感じで動いていく」と想像するだけの状態。)

この二通りの神経システムの二つ目の方を上手く使うと、アウターマッスルはでしゃばらず、インナーマッスルが働いてくれる。らしい!(この電気信号のくだりは、グレッグという来日中の先生からほんの数日前に教わったことなので、この文章の説明で誤解がないかまだ勉強中ですが、このくらいの理解でも私には役立ちました。)

なので、アンブシュアが作られる顔の筋肉も、部分で抜き出して動かすことは不可能ですが、「こうやって動くはず」と意図するだけでも、筋肉への電気信号が送られるということが、アンブシュアの一部分を直したいと思ったとき、迷路に迷い込まないヒントになると思います。

 

 

(参考:◆アンブシュアで悩んだこと、今までありますか? /0011


 

「アンブシュアで悩んだときに、知っておきたい9つのこと。」

1、【アンブシュアは、立体構造である。】
2、【アンブシュアは、誰でも同じなはずはない。】
3、【アンブシュアの強さと柔軟さ】
4、【自分で動かせない筋肉と、感覚がない筋肉がある。】
5、【アウターマッスルが、でしゃばることがある。】

 

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