楽器を吹いていて出来なくって、ちぇってちょっとひねててテンションダウンしてるときがあると思います。喜び(JOY)とともに、新しさ(NEW)とともに、挑戦を。どっちも教師の想いが詰まった言葉です。
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クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師 宮前和美
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にゅずかしい〜
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って何語って思います?にゃに語?
って、ただ書きたくなっただけで、猫語ではありません。
元の言葉は何かなんとなく分かります?
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女優でアレクサンダー・テクニークの教師キャシーが、レッスン中に生徒が「難しい〜」って日本語で言うのを聞いて作った2019年度の造語。
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その言葉を作り出した日のレッスンの休憩時間に、キャシーが何やら机に向かって文字を書いていると思ったら、そのあと一人一人へその言葉が書かれた、手書きのメッセージカードが手渡されました。
休憩中にずっと何枚も、この文字をメッセージカードに書いていたんだなぁって、渡されてから謎が解けた感じでした。
(アイキャッチ写真がそのカードです。)
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その言葉とは、「難しい」の活用形。
「NEWーZUKASHI(にゅずかしい)」です!
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未然、連用、終止、連体、仮定、命令、ああ、懐かしい!!!
中学でやりましたよね?形容詞の活用形。
本当は語尾が変化するのですが、これは言葉の初めが変化する、キャシー形とでも命名しますか。
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さて、このNEWZUKASHIについて、はい!
ここで二つの質問が私から出ました。
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なぜNEWをつけるんですか?
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私がお答えします(笑)
それは、レッスン中に起こることにヒントがあります。
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難しいって思うときは、大抵新しいこと挑戦しているからであり、さらに挑戦することによって新しいことが起こっているときです。
難しいって言いたくなるときは、新しさが同居するその瞬間を表すから、NEWをつけた形容詞なんです。
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ああ、これってすごく大事なこと。
最初っから間違えなくとか、思った通りにやりたいって思ってしまうと思うのですが、挑戦や練習って自分にとっては新しいことなんだし、新しいことが起きるとき。
ですよねー。
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二個目のなんで?は、わざわざなぜこんな言葉を作り出すの?
ってこと。
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それは、生徒が「難しい」って言ってるときは自分の可能性を狭めて、新しい挑戦をしない選択をしつつあり、アレクサンダー・テクニーク的に見ると身体の動きを非効率的にさせてるからです。
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楽器を吹いていて、「難しい〜」って言いたくなるときあると思います。
出来なくって、ちぇってちょっとひねててテンションダウンしてる感じ。
そういうテンションのときって、改めて考えるとスキルアップも実現しにくく、自分のラーニングエッジ(技術の最前線)を超えにくくなると思いません?
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なので難しいって言いたくなったときに、「NEWZUKASHI(にゅずかしい)!」って言う。
(本当は「にゅうずかしい」って言ってましたが、それより「にゅずかしい」の方が私はしっくりするので、勝手にこうやって変換してます。)
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人によって学びのタイプは3つくらいに分けられるようですが、その中で、感覚、視覚の優位なタイプではなく、聴覚優位な人にとって(私はこの言葉で理解するタイプ)は、自らが発する言葉の選択って重要と強く思います!
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最後に一つ。
2019年度はNEWZUKASHIでしたが、2、3年前はJOYーZUKASHI(じょいずかしい)をキャシーは使ってたんです。
喜び(JOY)とともに、新しさ(NEW)とともに、挑戦を。
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どっちも教師の想いが詰まった言葉。
以前ブログで「シデーレ」という緊張を表す造語(よければこちらのブログも参考に♪)について書きましたが、言葉に由来する歴史をくつがえすことの大切さを示唆されます。
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クラリネット奏者、アレクサンダー・テクニーク教師 宮前和美
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