アレクサンダー・テクニークは、アンブシュアの悩みにどう役立つでしょうか?最後は、今学んでいる【アンブシュア×アレクサンダー・テクニーク】の関係について。「アンブシュアで悩んだときに、知っておきたい9つのこと。」より、最後の9つ目です!
クラリネット宮前和美
「アンブシュアで悩んだときに、知っておきたい9つのこと。」
9、【アンブシュア×アレクサンダー・テクニーク】
アレクサンダー・テクニークは、アンブシュアの悩みにどう役立つのでしょうか?
アレクサンダー・テクニークのレッスンは楽器演奏に役立つものだと思って始めましたが、実は納得しきれなかったこともあります。(笑)
それは、部分にアプローチさせてくれなくなることです。
どうしてもこだわりたいアンブシュアやタンギングなど、その発振体がある場所の使い方など、そのポイントに改善提案が欲しいと焦点を当てて、アドバイスを求めていっても、知りたかったことと別の提案をされ、結果改善してしまうことがあります。
「問題が出ている場所に、根本原因はない。」
(=「アンブシュアに悩んでいるのに、アンブシュアに原因はない。」)
というレッスンを何度も経験しました。
正にアレクサンダー・テクニークの醍醐味の部分なのですが、私にとっては、なかなか受け入れがたく、「問題点は、問題がある場所にある。」という固執している考えを、上書きして手放していくことになりました。
今回は、連続投稿していた9つの最後ですが、アレクサンダー・テクニークを学んだ側面から、アンブシュアで悩んでいる過去の自分に、最後にアドバイスしたいことはこれです。
体全体の使い方を変え、直接アンブシュアにアプローチせずともその問題を解決してしまう可能性がある、ということです。
姿勢や考え方により、体全体のバランスが取れずに、体全体に負担のある状態で演奏していたら、いくらアンブシュアという部分を改善しても、繋がっている体の一部であるアンブシュアも悪影響を受け、本来の能力を発揮できていない状態になります。
アンブシュアの細かい筋肉や骨格の話も、体全体へ目を向け、全体の一部として捉える。
アンブシュアで悩んで、演奏に対して不安だったり、楽器を続けていくこと自体を揺らいでしまうような、怖い思いをしていたりするときに。
アレクサンダー・テクニークを使いながら、(参照:◆楽器を吹いているときに、アレクサンダー・テクニークでなにをしているの?)、アンブシュアのことに取り組んでいれば、もしかしたら解決は早かったかもしれないと、過去の私に語りたいです。
これまで何度か連続して投稿してきたことが、そんな悩みを共有する方々へ、何か少しでも助けになればと思います。
9つの連続投稿をお読み頂きましてありがとうございました♪
クラリネット宮前和美
「アンブシュアで悩んだときに、知っておきたい9つのこと。」
1、【アンブシュアは、立体構造である。】
2、【アンブシュアは、誰でも同じなはずはない。】
3、【アンブシュアの強さと柔軟さ】
4、【自分で動かせない筋肉と、感覚がない筋肉がある。】
5、【アウターマッスルが、でしゃばることがある。】
6、【アンブシュア×息】
7、【アンブシュア×耳】
8、【アンブシュア×ソルフェージュ】
9、【アンブシュア×アレクサンダー・テクニーク】
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